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秀英舎のよもやま話~現場を守る~

皆さんこんにちは!

株式会社秀英舎、更新担当の中西です!

 

~現場を守る~

 

荷揚げ業では、重量のある資材や大型の建築材料を扱います。

落下、転倒、挟まれ、腰痛、熱中症など、さまざまな危険があるため、安全管理は作業技術と同じくらい重要です。

荷揚げ作業で事故が発生すると、作業員がけがをするだけでなく、資材の破損や工事の中断、他の職人への影響につながります。

安全な現場をつくるためには、ヘルメットや安全靴を着用するだけでは不十分です。

作業前の危険予測、身体への負担を減らす運搬方法、整理整頓、体調確認、緊急時の対応などを、チーム全体で徹底する必要があります

作業前の危険予知活動

荷揚げ作業を始める前には、その日の作業内容と危険箇所を全員で確認します。

これを危険予知活動やKY活動と呼びます

「重い資材を持つので腰に注意する」といった漠然とした確認だけではなく、具体的な危険を考えることが重要です。

例えば、雨で入口が滑りやすい、階段の照明が暗い、長尺物を運ぶ通路で他業者が作業している、トラック周辺を一般車両が通るなど、現場ごとの状況を確認します。

危険を確認した後は、対策も決めます。

滑りやすい場所へマットを敷く、照明を追加する、作業時間を調整する、誘導員を配置するなど、実際の行動へつなげます。

適切な保護具を使用する

荷揚げ現場では、ヘルメット、安全靴、手袋などの保護具を使用します

安全靴には、資材が足へ落ちた際の衝撃を軽減する役割があります。

ただし、安全靴を履いていても、重量物の下へ足を入れてよいわけではありません。

手袋は、資材の角やバンドによる切り傷を防ぎ、滑りにくくする効果があります。

資材の表面や作業環境に合わせ、適切な種類を選びます。

雨天時や油分のある資材では、通常の手袋では滑りやすくなる場合があります。

高所や開口部付近で作業する場合は、墜落制止用器具など、作業内容に応じた保護具が必要です。

保護具は身に着けるだけでなく、破損や劣化がないかを定期的に確認します。

落下事故を防ぐ資材管理

資材を高く積みすぎたり、不安定な状態で立てかけたりすると、倒壊や落下の危険があります。

石膏ボードや建具などの板状資材は、壁へ軽く立てかけただけでは、振動や接触によって倒れる可能性があります。

倒れ止めを設置する、安定した角度で保管する、決められた場所へ置くなどの対策が必要です

台車で運搬する際も、資材を積みすぎると荷崩れが起こります。

走行中の振動や段差を考え、必要に応じてベルトで固定します。

上階や足場へ資材を揚げる場合は、下部へ立入禁止区域を設けます。

小さな工具や梱包材でも、高所から落下すれば大きな事故につながります。

挟まれ事故を防ぐ立ち位置

荷揚げ作業では、資材と壁、資材と床、台車と柱などの間に身体を挟まれる危険があります⚠️

重量物が動き始めると、人の力だけで止めることは難しくなります。

資材を移動する際は、逃げ道を確保し、資材が傾いた場合に巻き込まれない位置へ立ちます。

壁との隙間へ身体を入れて引っ張ったり、足で資材を止めたりしてはいけません。

資材を床へ置く際も、手を下へ入れたままにしないようにします。

位置を微調整する必要がある場合は、バールや治具を使用します。

作業員同士が向かい合って運ぶ場合は、相手の動きが見える位置を取り、合図なしで資材を下ろさないことが大切です。

腰痛を防ぐ作業方法

荷揚げ業では、腰への負担が蓄積しやすいため、腰痛対策が重要です。

一回の作業では問題がなくても、無理な姿勢を繰り返すことで痛みが発生することがあります。

資材を持つ際は、身体から離さず、できるだけ重心の近くで保持します

床から持ち上げる場合は、膝を曲げ、脚の力を使います。

腰を曲げた状態で持ち上げ、そのまま上半身だけをひねる動作は避けます。

低い場所での作業が続く場合は、資材を台の上へ仮置きし、持ち上げる高さを調整する方法もあります。

同じ作業員が重い側を持ち続けないよう、途中で持つ位置を交代します。

一人で持てるか迷う重量であれば、無理をせず人数を増やします。

疲労による事故を防ぐ

荷揚げ作業は、短時間でも大きな体力を使います。

疲労が進むと、足が上がりにくくなり、握力や集中力も低下します。

作業開始時には問題なく運べた資材でも、終盤には落とす危険が高まります。

一定時間ごとに休憩を取り、水分を補給します

休憩は、限界まで疲れてから取るのではなく、疲労が強くなる前に取ることが大切です。

作業員の表情や動きを互いに確認し、反応が遅い、足元が不安定、会話が少ないなどの変化があれば声をかけます。

体調不良を申告しやすい雰囲気をつくることも、安全管理の一部です。

夏場の熱中症対策

夏場の建設現場は、屋外だけでなく、空調設備が完成していない建物内も高温になることがあります☀️

重い資材を運ぶことで体温が上がり、大量の汗をかきます。

水分だけでなく、必要に応じて塩分も補給します。

通気性のある作業着や冷却用品を活用し、日陰や涼しい場所で休憩します。

頭痛、吐き気、強いだるさ、返事がおかしいなどの症状が見られた場合は、すぐに作業を中止します。

本人が「大丈夫」と言っても、周囲が異常を感じた場合は無理をさせない判断が必要です。

冬場と雨天時の注意

冬場は、手がかじかむことで握力が低下し、資材を落としやすくなります。

身体が冷えた状態で急に重い物を持つと、筋肉や関節を傷める可能性があります。

作業前に身体を動かし、筋肉を温めます。

雨天時は、資材、靴、床、トラック荷台などが滑りやすくなります☔

濡れた資材をそのまま持つのではなく、水分を拭き取り、滑りにくい手袋を使用します。

石膏ボードや木材など、水分を避ける必要がある資材は、搬入中もシートなどで保護します。

雨が強い場合は、資材の品質と作業員の安全を考え、搬入方法や時間を変更する判断も必要です。

整理整頓で転倒を防ぐ

荷揚げ作業中には、梱包用バンド、ビニール、段ボール、木材などの廃材が発生します。

これらを通路へ置いたままにすると、作業員がつまずく原因になります。

梱包を外したら、その場で決められた場所へ回収します

台車や道具も、使用後に通路へ放置しないことが重要です。

荷揚げ中は資材によって視界が狭くなるため、足元の小さな障害物に気づきにくくなります。

作業前と作業中に通路を確認し、常に歩きやすい状態を保ちます。

整理整頓は、見た目をきれいにするためだけではなく、事故を防ぐ基本的な安全技術です。

他業者との接触事故を防ぐ

建設現場では、荷揚げ中も他の作業員や重機が動いています。

搬入経路を横切る作業員や、バックする車両に注意が必要です

長尺物や大型資材を運ぶ際は、先頭や後方に誘導役を配置します。

曲がり角や出入口では、一度停止し、周囲の安全を確認します。

「荷物を運んでいるから相手が避けてくれる」と考えてはいけません。

周囲へ声をかけ、相手がこちらを認識したことを確認してから進みます。

事故や破損が起きた場合の対応

万が一、作業員のけがや資材の破損が発生した場合は、隠したり、そのまま作業を続けたりしてはいけません。

まず作業を停止し、人の安全を確保します。

必要に応じて現場責任者へ連絡し、救護や立入禁止措置を行います

資材に傷や変形が生じた場合も、勝手に使用場所へ置かず、担当者へ報告します。

小さな破損に見えても、製品性能や施工品質へ影響する可能性があります。

事故やヒヤリとした事例を記録し、原因と再発防止策を共有することが重要です。

まとめ

荷揚げ業の安全管理では、落下、挟まれ、転倒、腰痛、熱中症など、さまざまな危険を予測する必要があります。

保護具の着用だけでなく、資材の置き方、作業員の立ち位置、休憩、整理整頓、声かけなどを組み合わせることが重要です

事故の多くは、急ぎ、慣れ、思い込み、疲労など、小さな要因が重なって発生します。

「いつも大丈夫だから」と油断せず、毎回現場の状況を確認することが、安全な荷揚げ作業につながります。

作業員の身体と大切な資材を守り、無事故で作業を完了させることも、荷揚げ業に求められる高度な専門技術なのです。