
皆さんこんにちは!
株式会社秀英舎、更新担当の中西です!
~段取り・安全・品質で現場を前に進める️~
建築・内装・設備の工事現場では、資材が「必要なときに・必要な場所へ・必要な姿で」届くことが品質と工期の大前提です。荷揚げ(揚重)は、その前提を支える縁の下の力持ち。石膏ボードや軽量鉄骨、配管・空調機、サッシ、床材、什器、OA機器……重量物から繊細な高額機器まで、搬入→水平移動→垂直搬送→各階仮置き→仕分け→集積を一気通貫でこなします。今回は、荷揚げ業の実務を「段取り・安全・品質」の三本柱で深掘りし、現場で“今日から効く”具体策をまとめます。
資材情報:品目・数量・寸法・重量・梱包形態(パレット/バラ/長尺)・天地無用/横倒し禁止などの条件を確定。
現場条件:搬入動線、ゲートサイズ、エレベーター台数と積載、階段有無、クレーン・マストの可否、養生範囲、騒音・時間帯制限。
工程接続:内装・設備・電気の作業予定と干渉を洗い出し、“どの階の・どのゾーンへ・何時までに”を秒単位で落とし込みます。
コツ:発注元に「品目別の“最小割り付け単位”」を聞き出す(例:石膏ボードは“1区画=30枚”など)。置き場過多や不足を防げます。
便割り:混載せず「階別」「ゾーン別」に分便。早着・遅延の揺らぎを吸収するため、先行便は軽めに、後続便は調整枠に。
ラスト10m:ゲート〜仮置きまでの床レベル差、スロープ角、扉の有効幅、突起物。**“ドアノブ1本の出っ張り”**が動線を殺すことも。
待機所:近隣への騒音配慮と駐停車ルールの事前合意。警備会社とも連携して“詰まり”をゼロに。
ポイント:「先に降ろす順」=「荷台で最後尾」。積み順を現場の置場順へ反転設計します。
床:コンパネ+ノンスリップマットで二層。曲がり角は耳当てを追加。
壁・開口:角当てコーナー、支柱式プロテクタ。ドアは外して保管するか、仮蝶番でフルオープン化。
養生の色分け:共用動線は青、資材置場は緑、危険部は赤など視覚ルールで事故を減らす。
✨効果:養生の“上質感”はそのまま元請・施主の信頼に直結。写真記録も忘れずに。
荷物用ELV:積載・内法・かご高さ・床耐荷重を計測。偏荷重禁止、養生板のたわみにも注意。
マストクライマー:外壁足場と干渉しない計画と風速基準。夜間は作動停止ルール徹底。
チェーンブロック/チルホール:小規模改修や階段のみ現場の切り札。吊点の構造確認と二重掛けが鉄則。
️風対応:外部揚重は風速10m/sで中断基準。タグライン併用で振れ止め。
台車の車輪径=段差×4が目安。静音ゴムで夜間騒音を削減。
ハンドリフト:パレットものは差し込み方向を統一し、ピボット回転の余地を確保。
ミニクローラ:重量機器の室内搬入で活躍。床養生は荷重分散板を必ず。
人の動き:押す>引くが基本。背面確認員を置けば接触事故が激減。
先使い手前、後使い奥。ラベルは“廊下側”に向ける。
積み高さ:胸下(1,000〜1,100mm)を上限に。高積みは倒れリスク増。
ボード:同一ロットで1山。色味差混在は後の手直しを生む。
配管・ダクト:曲げ半径を守る枕木配置。
証跡:置場完成ごとに写真+配置図を共有。後工程との“場所取り”揉め事を撲滅。
朝礼でKYT(危険予知):落下・挟まれ・つまづき・過荷重を具体化。
TBMは各タスク開始前に3分:役割・動線・合図を即共有。
指差し称呼:「手元良し、足元良し、上良し、周囲良し!」。声が現場のテンポを整える。
熱中症対策:WBGT計測・塩タブ・日陰ローテーション。無理をしない勇気が命を守る。
外観:傷・角欠け・箱つぶれを荷卸直後にチェックし相互確認。
数量:指差し読み上げと二重チェック、差異は即連絡。
配置:施工手順の流れに沿って“次に手に取る順”で並べる。
報告:完了時はフロア図+写真+不足・破損リストを即送信。**“報告の速さ=信頼”**です。
条件:荷ELV1基、近隣騒音厳しめ、0:00〜5:00。
設計:先行便は雑材・養生材、2〜4便で階別パレット、最終便に予備+不足吸収。
成果:待機ゼロ/苦情ゼロ/翌朝の内装工“即着工”。鍵は先行養生と階別ラベル、便間隔の固定でした。
新人教育:まずは台車と養生。1日で成功体験を。
ベテランの暗黙知を動画SOP化(30秒×1工程)。
評価は“速さ”だけでなく再現性と無事故を重視。
文化:挨拶と報連相の“当たり前”が、クレームを未然に消します。
段取りで渋滞を消し、養生でクレームを消し、合図で事故を消す。荷揚げは単なる運搬ではなく、工事全体の歩調を整える仕事です。今日の一便が、明日の出来形を決める。正しく速く、そして美しく——それが現場が求める荷揚げの価値です。
そして弊社では一緒に働く仲間も募集をしております♪
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