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秀英舎のよもやま話~「荷を上げる」の先にあるもの~

皆さんこんにちは!

株式会社秀英舎、更新担当の中西です!

 

~「荷を上げる」の先にあるもの~

 

マンションやオフィスビルの建設現場で、石膏ボード、サッシ、フローリング、設備機器…重くて嵩張る資材が、“必要な階に、必要な数だけ、必要な時間に”並んでいる。
その“当たり前”を支えるのが荷揚げ(資材搬入・揚重)です。スポットで呼ばれることも多い仕事ですが、現場全体の出来に直結する“影の司令塔”。ここには他の職種にはない手応え=やりがい
が詰まっています。


1|「時間を設計する」快感 ⏱️

荷揚げは工程の起点。ラフター・タワークレーン・荷捌き・ハンドリフト・資材置場…多くの歯車を噛み合わせ、遅れゼロで回す段取りはパズルを解くみたいに面白い

  • 30分幅のスロットでクレーン共用を調整

  • エレベーター占有を階ごとにローテ

  • 「先にボードを立て込む→後で配線」など職種間の最短路を引く
    組んだ段取りどおりに現場が動いた瞬間、静かなガッツポーズが出ます。


2|“目に見える成果”が毎日残る

朝は空っぽだったフロアが、昼には壁材の山が番号順に整列、夕方には翌日の作業動線まで確保
写真1枚で達成度が分かるのがこの仕事の醍醐味。職長や監督からの「助かった!」は何度聞いても嬉しい。


3|安全をつくる誇り

荷崩れ・指はさみ・転倒・飛来落下…現場事故の多くは搬入の質に左右されます。

  • 結束・荷重分散・角当ての基本

  • 通路幅・段差・勾配の事前確認

  • **“吊り下の立ち入りゼロ”**の徹底
    「何も起こらなかった一日」が最高の成果。安全を設計する仕事でもあります。


4|体力だけじゃない、“運ぶ技術”

同じ200枚の石膏ボードでも、置き方・向き・順番で大工の生産性が激変。

  • 階段上げの人員配置(上2・下1など)

  • 平台車+養生で床を守りつつ最短動線

  • 先入れ先出しで曲げ・反りを防止
    「重いものを持つ」から「軽く運べる段取り」へ。技術介在の余地が大きい。


5|多職種と“つながる”一体感

電気・空調・内装・防水・左官…すべての職種が、荷揚げの質とタイミングに乗って仕事を始めます。
「何時までに何セット並べる?」「この順でいい?」と短い会話で現場がスムーズに流れたとき、袖で現場を回している感覚が得られます。


6|現場改善が目に見えて効く

荷姿が崩れやすい、搬入口が狭い、搬送距離が長くて人がバテる…そんな“現場の痛み”を見抜いて、

  • 仮設スロープの提案

  • **中継置場(バッファ)**の設置

  • 荷台の並べ替えバンドのかけ直し
    など小さな改善で1時間の遅れが0になる。改善の手応えがダイレクトです。


7|“ありがとう”が早く届く距離感

BtoBの仕事でも、親方や職長、監督からの即時フィードバックが日常。

  • 「明日も同じ段取りで頼む」

  • 「この置き方、めっちゃ作業しやすい」
    その一言がやる気の源です。


8|キャリアの広がりが見える

  • 現場リーダー:職長として工程・安全・品質を統括

  • 機材スペシャリスト:荷揚げロボ/マテハン・各種資格を軸に

  • 施工管理・倉庫管理:段取り力を活かして管理側へ

  • 独立・請負:小隊を率いる“機動力”の商売も可能
    “段取り×安全×信頼”はどの現場でも通用するポータブルスキルです。


9|デジタルで“待たせない”を実装

  • **到着予測(ETA)**を現場と共有

  • **電子受領(ePOD)**で数量・写真・位置を即時記録

  • フロア別の配置図をスマホで確認
    紙と口頭だけの現場より、ムダ歩きが激減。身体も安全も守れます。


10|1日の流れ(例)️

  1. 朝礼・KY(危険予知)→搬入経路と合図者の確認

  2. 荷受け・仕分け→階別・部屋別にタグ付け

  3. 揚重・配置→先行スペースから順に“置き切る”

  4. 緊急差し込み対応→監督とスロット調整

  5. 終業前の整頓→翌日分の手前化(先置き・動線確保)

  6. 引き継ぎ→改善点を写真つきで共有


ケーススタディ:小さな工夫でチームの時間を救う ⛑️

状況:タワマンの内装期。石膏ボード900×1800が1フロア200枚、エレベーターは1基共有。
課題:搬入渋滞で大工が手待ち。
施策

  • エレベーターの30分スロット予約

  • 各戸の中継置場を設定し、先入れ先出し

  • 通路の矢印養生曲がり角の面当て

  • 大工側と間柱建て込みの順番を擦り合わせ
    結果:手待ちゼロ、1フロアの作業完了が前週比−90分。監督の工程も前倒しに。


新人さんへ:最初の90日で身につけたいこと

  • 基本の持ち方・置き方:指を守る角度、コーナー保護、落下方向を作らない置き方

  • 声と合図:短く、同じ言葉で。「止まれ」「上げる」「下げる」は全員同じ手で

  • 道具の基礎:台車・ハンドリフト・ベルト・ラチェットの使い分け

  • 養生の型:床・壁・角の三点セット、滑り対策

  • 安全の優先順位:重い>高い>狭い。迷ったら“止める勇気”
    できることが増えるほど、身体は楽に・現場は速く・信頼は厚くなります。


荷揚げの“やりがい”を支える3つの習慣 ✅

  1. 段取りはA4一枚に(時刻・経路・置場・連絡先)

  2. 写真で残す(ビフォー/アフター/不具合)

  3. 足場と足元を最優先(滑り・段差・転倒をゼロに)


結び——「荷を上げる」は、現場を前に進めること

荷揚げは単なる運搬ではありません。**時間を設計し、安全をつくり、作業者の生産性を最大化する“現場の推進力”**です。
今日もあなたが置いたその一山が、明日の施工を速く、楽に、安全にします。
静かな達成感と、たくさんの「助かった」を集めに、また現場へ。

 

 

そして弊社では一緒に働く仲間も募集をしております♪

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